カナダでさまざなプログラムがあります。ここケベックではPEQと呼ばれる移民プログラムが有名です。私もこのPEQでCSQ(英受験申請のためのインビテーションのようなもの)を取得して、現在永住権を申請中ですPEQの申し込み要件はについては過去にコロコロとかわりました。そのざっくりとした歴史と、現在の詳しい要件について説明します。
2008年ごろ(PEQ 超黄金期)
1.ケベック州教育省によって承認された教育機関から学位または卒業証書を取得している。
2.ケベックで少なくとも1,800時間(2年間)勉強したことがある。
3.ケベックの教育機関でレベルB1(中級/ Intermediate)のフランス語コースを正常に完了
2017年前半までの要件(PEQ ぎり黄金期)
1 ケベックの教育機関で1800時間以上のプログラムを卒業
2 上記の教育機関を卒業し、フランス語のレベルがレベル7以上(B2 中上級/Advanced Intermediate)
このころまではケベック政府認証のB2証明書を発行してもらえる学校がいくつかあり、その学校でおよそ一に4時間8カ月程度通うことで、実際のレベルがB2に達していないとしても政府認証のB2証明書を発行してもらえ、それがCSQ申請時にフランス語力の証明として認められていた。のちに、B2認証を持っている人をランダムにインタ-ビューに呼ばれはじめ、B2とは程遠いレベルの人がいることが判明し、認証クラスの証明はPEQには無効になってしまった。
2017年の前半まで、ほとんどのアジアン人は、フランス語の職訓練校ではなく、日本人になじみのある英語で職業訓練1800時間に通いながら、もしくは通ったあと、フランス語B2認証クラスで証書を取得しPEQでCSQを比較的簡単に手にしていた。私もカナダに到着した2017年4月はもれなくこのアジアン人の王道コースでCSQをとるつもりでいました。
2017年後期(雲行きあやしい期)
英語職業訓練校を卒業した人たちが、フランス語B2認証クラスで証書ではインタビューに確実に呼ばれ始めた。情報が入らぬままインタビューに呼ばれて、準備不十分で挑んだ人、いちかばちかでインタビューに挑む人などいたであろうと想像できます。
当時はフランス語職業訓練校を卒業生はインタビューに呼ばれておらず、でも、今後はどうなるかわからないという状態でした。
私の英語で語学学校4か月コースを終わったあたりが、この時期です。そして、英語職業訓練校は10月からスタート予定でしたが、12月まで延期されたことも後押しとなり、フランス語で改めて職業訓練校を探す決断をしました。
2018年初期―2019年後期(暗黒期)
ケベックの教育機関で1800時間以上→900時間以内のプログラムを卒業でOK
インタビューに呼ばれる人の幅がさらに広がりました。
英語職業訓練校を卒業しTEFAQなどの公式テストでB2取得した人はインタビュー免除されるべきでしたが、呼ばれている人もちらほら。その理由は、公式テスト実施した機関によってオーラル試験の採点が甘いと理由でした。これらのオーラル試験の音源を再チェックされて、A2にレベルを下げられた人がいるという話も聞きました。
また、英語職業訓練校を卒業された日本人の方ですがTEFAQのB2も申請時に提出したのにインタビューに呼ばれてパスできずに、CSQ申請することができませんでした。
マギル大学でTEFAQの採点は厳しく信頼性があるので、再採点やインタビューに呼ばれる可能性がほぼないという噂もあり、このころマギルでTEFAQ受験者が増えたことと思います。
2019年10月31日-11月14日(迷走期)
PEQ学生枠
- ケベックの教育機関で1800時間以上→900時間以内のプログラムを卒業でOK
- 1800時間未満のコース コースと同じ職種での6ヶ月以上(期間はチェック要)の就業経験が必要。
じつは、この時ほとんどの学科がPEQ学生枠からはずされた、外され学科の卒業生や、就学中の人たちはPEQワーカー枠でしか申請できなくなった
PEQワーカー枠
· 卒業後、NOCにカテゴリーされている職種の経験が1年から18か月必要。
· 各職業別によって働くことができる地域が限定される。
PEQ学生枠/PEQワーカー枠
· 2020年1月から申請者の配偶者もB2レベル要
じつは、私は10月31日卒業のディプロマをもらい、そのまま国境でPGWPをとりに行ったんです。私の卒業したプログラムは、DEPとASPと2つのコースに分かれており、合計1800h以上のため、1800時間未満のコース コースと同じ職種での6ヶ月以上の職歴が仏要ということであり、今すぐ、申請できないとなると、2020年1月からは申請者の配偶者もB2レベル要 になるわけだから、それって,PEQあきらめるしかない?って思いました。
梯子の外し方があまりにも目に余るものがあり、多くの反対を受けこの要件はすぐに取り下げられました(汗)この期間は結局、旧条件が適応がされました。
私は、この時期、11月14日にCSQ申請をしました。11月初旬にCSQ申請書を提出した人、TEFAQのB2あるなしにかかわらず、インタビューに呼ばれることなくCSQが許可されました。フランス語職業訓練校のディプロマがフランス語力の証明としてまだ有効だからです。ある意味この迷走期がここ最近の中で一番の幸運期なのかもしれません。
2020年
2020年5月28日から、2020年12月31日までにディプロマ取得者
1. ケベックの教育機関で1800時間以上のプログラムを卒業する
2. 上記の教育機関を卒業し、フランス語のレベルがレベル7以上(中上級/Advanced Intermediate)
3. ケベックバリューのテスト
2020年12月31日以降ディプロマ取得者
学生枠
既にケベックにいるディプロマ取得済みの留学生の場合、CSQ申請前に12~24カ月のフルタイムの就労が必要。(大学卒業では12か月、職業訓練校卒業の場合は24か月)
PEQワーカー枠
48カ月の間に36カ月のフルタイムの就労が必要。
学生枠/PEQワーカー枠
フランス語公式テスト
- 申請者 B2
- 配偶者 A2
申請に含まれる18歳以上の人はケベックバリューのテスト要
まとめ
ここ2,3年でPEQの目まぐるしい条件改定には多くの学生や学校機関でさえ動揺させられました。フランス語力や、就職できる能力が備わっていることで、ケベックで生活できる能力の証明になるわけですから、ある意味、理にかなったルール改定ではあると思いますが、特に私のようにフランス語の下地がない人にとってはフランス語が一番の課題となると思います。
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