発達障害の多言語環境での利点と不利点

 

 


発達障害がマルチンガルであることにマイナスもしくはプラスに働くかいろいろな研究結果があります。

 

マイナスポイントとしては、言葉の遅れをさらに深刻化させるや、すべての言葉が完璧中途半端になるという研究結果を散見します。

 

その逆に自閉症スペクトラムの子どもがバイリンガル環境で育つとさらに言葉が遅れることにはならないという研究結果がこれまでにいくつも出ています。

 

また、2018年のカナダの有名大学のまギル大学の研究によると発達障害の子供がバイリンガル、マルチンガル環境で育つと、常に言語を切り替えてコミュニケーションを行うために認知機能を高めると研究結果が発表されています。

被験者は自閉症のバイリンガルと自閉症のノンバイリンガルで行われ、自閉症バイリンガルの認知が高いことが証明されたのです。

要するに「発達障害の自閉症スペクトラムの子どもたちにとってバイリンガル教育は有益だ」であるという結果なんです。

参考: Scinece Daily

https://www.sciencedaily.com/releases/2018/01/180116084909.htm

 

私はマイナスポイントもプラスポイントもどちらも、多かれ少なかれあると子供たちを見ていると思います。もう、言い方悪いですけど、人体実験を日々目の当たりしている感じです!ただ、人間は死ぬまで、言語と接するわけですから、どの時点で言語遅れを定義するべきなのでしょうか。

 

娘に関しては発達に問題はありませんが、今まさに、漢字で苦労しています。特に書くことが苦手です。今3年生ですが、1年生の漢字をようやく最近マスターしました。おそらく定期的に練習がないと、今勉強の中心にある言語が優先されるので、日本語読み書きが忘れてしまうでしょう。

 

これを継続させるのは親の責任と思っています。でも、学校の宿題(フランス語)があるので、長期の休みの時にまとめて日本語タイムを作ることぐらいしかできていません。

 

息子に関しては、日本語は一切今のところしていません。まずは、優先的に今学校で習っている言語学習を少しずつさせたほうがいいと思っています。とは言っても、集中力が持たないので、それすらままならないのが現状です (;・∀・) また、今は新しい環境に適応する時間なので、家ではあまりストレスのない生活をしてもらいと思っています。

 

マルチンガル環境によるマイナスポイントは親との共通言語、学校のクラスの規模、早期教育環境など、本人興味、性格などさまざまな要素できまるものではないかと思っています。ネガティブ要素をどう克服させてあげるかが、親や学校のサポートが必要です。

 

たとえば、特に本を読んだり、日記かいたりが好きな子、お友達とおしゃべり好きなら、ある程度、ほっといておいても、環境さえ用意すればどの言語もネイティブと差異があまりでないかと思います。うらやましい限りです 笑

 

次にすべての言語が中途半端になるという問題ですが、それは、おおかれ少なかれ避けられない事実かと思っています。でも個人的には、言語が100パーセントのモノリンガルより、それぞれの言語が80%ずつだったしても、マルチンガルのほうが強みがあるかなと思っています。何がリスクと感じるかは個人の感覚的なものだと思うので正解は人それぞれが持っていると思います。

 

また、子供の知能や情緒の問題はどの時点でも完璧でなければいけないということを意識すると、親も子供も大変なのもしれません。

 

たとえば、娘は、学校の先生、父母、歯医者さん。娘を知っている人たちは全員、娘は優しくて、かわいくて、完璧だと、ポジティブすぎる言葉をたくさんもらいます。そんな娘も日本にいるときは天然キャラでした(笑)争いが嫌いなマイペースな天使キャラでした。

今後はどんなふうにキャラが変わってくるかわかりません。どこでどんなネガティブ要素がでてくるかもわかりません。

 

すべてを個性だと理解しながら、子供に多くの幸せを感じる心を持てるように、アドバイスをあげるだけでなく、私の言葉が心に届くよう信頼のある大人になります (≧◇≦) !!

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