(ブラック・ライヴズ・マター)アフリカ系アメリカ人に対する警察の残虐行為に抗議して、非暴力的な市民的不服従を唱えるアメリカで起きた運動が記憶に新しいですが、悲しいことに、ここモントリオールにおいても、人種差別と取られてもおかしくない死者がでました
それに伴い、モントリオールの10月3日(土)、モントリオール市内において、9月28日(月)に死亡した先住民女性(Joyce Echaquanさん)に対する人種差別に抗議する集会・デモが予定されています。
9月28日(月)にケベック州jolietteの病院において死亡した先住民女性(Joyce
Echaquanさん)腹痛のため病院を訪れ、彼女の痛みがエスカレートし、Facebookで彼女の体験をライブストリーミングし始めました。そこには彼女の助けを求める声に無関心に見える病院のスタッフが録画されていました。
さらに、映像では、看護師のひとりが彼女に“バカ女”と呼ばわりしたので、エチャクアンさんは、顔をしかめていました。エチャクアンさんが痛みでうめいたので、それに対してさらに、フランス語で“バカ演技は終わった?”と看護師の一人が言いました。
どんな心の闇があったら、初対面の人にこんな侮辱ができるのか・・・
まだまだ、看護師たちの嫌がらせが続きます。“あんたの子供たちがこんなあんたを見てどう思う?”や、“何よりもセックスが得意なんでしょ”とけなしまくります。
どんな人生を歩んだらこんな昼ドラの悪役みたいなセリフができてくるのか・・・
ケベック州首相のフランソワ・ルゴーは、当然看護師の行動を非難し、少なくとも1人の看護師が解雇されたと語りました。
でも、先住民の失踪や差別は長きにわたり捜査、報告されているのにも関わらず、首相は、エチャクアンの死はケベック州内の人種差別を代表しているわけではなく「ケベックの病院で先住民にこのような方法で対処することないと思います」と首相が述べました。
要は、先住民女性の死は、間違った対処で引き起こされた可能性は高いが、それが人種差別からくるものであると断定できないと。
たしかに、日本でも介護施設などで似たような映像を取られたことがありましたね。無力の人間に対して罵声や侮辱、愚かな行動を起こす。人間の深層心理からくるものなら人種差別よりもっともっと根深い。
先住民や移民は、マイノリティで、コミュニティが小さければ、マジョリテイに勝つことはできません。言い換えると、立場が弱いのです。おそらくマイノリティもマジョリティも潜在的にそういう立場みたいなものを理解していて、それにより行動が支配されている気がします。
アジア人もカナダにおいてはマイノリティです。3年半暮らしてきて、これは差別?って経験、公共交通機関や病院などであります。また、ナショナリティで生徒をカテゴリーする先生にも出会いました。これは成績に響くことだから、学校で抗議が起こったほどです。
だから、分け隔てない対応があるとむしろ、お!あなたいいね!って思う感覚(笑)
日本に日本人として生きていたらそういう感覚になることはまず、ないです。日本にいる移民も同じ感覚になることは少なからずあるはずですから、これは国民性だけに依存する問題ではなく世界中の問題で、人種差別が自分ごとになると、このようなニュースも心への響き方が変わってくる今日この頃です。
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