カナダ経済にコロナが与えた影響と対策

 


IRCCのが昨日2020年の秋のコロナが与えたカナダにおける経済の影響を数値化して、今後の取り組みについて更新しましたので一般的な家庭に影響した結果、もしくは影響するであろう取り組みについて、紹介します。

 

影響を受けたひとたち

 

最も影響を受けた職種は、看護、介護系と娯楽に関する産業で、特に若者、カナダ人移民ばかりの人などの、低賃金所得者です。また、不確かな保育園利用の可能性の不確実性のせいで、家にとどまるしかなかった女性も、影響を受けたと言っています。

 

下記の図はは2月起点とした失業者の数です。5月をピークに一時下がりますが9月以降横ばいになりおよそ600万の人がコロナ前よりも多く失業しているようです。

 

2つ目の表では、いろんな不況時の失業率の比較がされています。コロナ不況は20202月(0)を起点としていて他の不況時より、コロナ不況のインパクトの大きさがわかります。今後、緩やかにさらなる回復が予想されています。



 

 

在宅勤務の割合

 

2019年では10%ほどだった在宅勤務率でしたが、4月時点で40%を超える労働者が在宅勤務していました。今は25%ほどです。ここには、載せませんでしたが他の表では都市部(モントリオール、トロント、バンクーバー)などのほうがリモートワークが普及しており、郊外ではその割合が低くなっていました。


 

 

2020年永住権取得者の数


旅行制限と審査の遅れによってひどく混乱しているようで、2019年、カナダは341,175人の永住者を受け入れましたが 2020年の最初の9か月で、永住者は143,470人だけでした。おそらく2020年もあと1か月で終わりますが去年の半分満たない数字になることが予想されます。



 

 また、8月までに付与された新しい労働許可や学生許可などは、2019年の同時期と比較して35%急落したそうで、移民の減少によって、労働力と経済成長への影響があるそうです。

 

GDP推定値


当然のことですが、そのGDPが2020年がっつりと下がっています。2025までにゆっくりと景気回復していくであろうと予想されています。


 

経済回復の政策


1.失業者のトレーニング投資

 

政府は失業の影響を最も受けている人々のためのトレーニングとスキルトレーニングの機会に投資しする予定です。

 

2.早期学習および高品質、手頃な価格のチャイルドケアに向けて投資

 

この投資への背景は、早期教育は子供たちに人生の良いスタートを与え、両親、特に母親に、が良い仕事をし、良い仕事は家族を助けるだけでなく、母親の就業は経済成長に役立ち、GDPを増加させます。

 

ここで、ケベックに住んでいる私としては、嬉しいニュースでしたが、ケベック政府が20年以上にわたって質の高いチャイルドケアに投資してきたので、2019年の母親の就業率はカナダの他の地域よりも59パーセントポイント高く、特に、3歳未満子供を持つケベックの女性は、世界で最も高い就業率だそうです!!

  

ちなみに9月には、COVID-19に関連している可能性が最も高い理由で通常の時間の半分未満しか働いていない母親の数は、父親の24%と比較して、2月より70%多かったそうです。

 

 

子供がいる家族へのサポート金

 

また、幼い子供を持つ多くの家族は保育園の労働力不足などによって保育園に通えない子供がいることも考慮して、幼い子供を持つ家族に即時の救済を提供するために、カナダ児童手当の対象となる低中所得世帯に対して、2021年に6歳未満の子供1人につき合計1,200ドルまでの一時的な支援を導入することを提案しています。

 

収入が120,000ドル以下の家族に、300ドルを4回自動的に提供されます。最初の支払いは、法律が可決された直後に行われ、その後の支払いは4月に行われます。

 

私事ですが、息子は20217月で6月に6歳になるので、ぎり受け取れるかもしれません。

 

少し疑問などが、6歳以降の子供への支援金は0なのかどうかということです。本やPCなどの家庭学習用のツールの購入まで、さまざまな費用がかさむことを示唆してはいるものの、6歳以上の子供への支援金については書かれていませんでした。


まとめ


私も例外なく第一波(3月)のとき子供の面倒のために、仕事に制限をかけた一人であり、私の周りの人でも子供の有無にかかわらず半分以上の人が秋までに段階的に仕事を失いました。


単純に解雇対象になることあれば、経済的困窮がなければ無職をあえて続ける時期でもあると考えている人もいるんではないでしょうか。在宅ならまだしも、勤務地までいくとなるとコロナのリスクに毎日さらされることにもなります。


大不況を数字でしっかり示した上で今後の取り組みをいつまでにすると公約を誰でも簡単にアクセスできるところに公表するカナダに潔さを感じます。


たくさんの情報が記載されていたので、全部は網羅できませんでしたので、さらなる情報ははIRCCのサイトで確認してみてください


参考IRCC:https://budget.gc.ca/fes-eea/2020/report-rapport/chap3-en.html#331-an-inclusive-recovery

0 件のコメント:

コメントを投稿

2022年、冬 カナダに戻ってから

  カナダに帰ってしたことは学校の再申し込みのため教育委員会に行きました。 すると、前年度と同じ学校に行くのであれば学校で申し込みできるとスタッフに教えられ、学校に行き手続きしてきました☆彡   ところが、娘は予定どおり次週から学校に通えるようになったんですが、息子は...