先日息子の学級写真を見て思ったんですが、クラスの14人中、9人が女子で、男子はおよそ1/2の5人しかいなかったことで、思ったことがあったんです。
数人の差ならまだしも約倍人数が違うって。たまたまかもしれないけど、たまたまじゃないとしたら、もしかすると男の子は女の子より未熟な部分があるからまだ、まだDaycareにあえて通わせたり、もしくは幼稚園入園を見送っているケースがあるのかな?と思ってたまたま見つけた初めて目にする言葉レッドシャーティング。
レッドシャーティングという言葉はアメリカのカレッジスポーツにおいて、大会出場のチャンスを増やすため学年を遅らせる選手が着る赤いシャツに由来し、キンダーガーテンへ1年遅れて入園することをキンダーガーテン・レッドシャーティング(Kindergarten Redshirting)と呼ぶそうです。
これは、まだ、ケベック州ではメジャーではないものの認める場合もあるそうです。下記のリンクを読んで思ったのは、ケベックではあまりレッドシャーティングを推奨していないように感じます。カナダの南部でこの制度の人気がでていることが書かれていました。
参考 :
https://www.ledevoir.com/vivre/549379/famille-le-redshirting-quand-les-derogations-scolaires-font-ecole
アメリカでは、毎年入園する児童の約10%がキンダーガーテン入りを1年遅らせているそうです。特に、いわゆる遅生まれの子どもたちのキンダー入りを1年見送るケースが多いそうです。
レッドシャーティングのメリットとデメリット
メリット
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1年遅れて入園することで、クラス内で最年長となり、社会・情緒的発達が進んで様々なタスクやチャレンジに無理なく挑める。成績面で苦労しない。
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年齢が上になることで、クラスでリーダー的存在になれる。
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上記の点から子どもに大きな自信が生まれる。
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できることが増え、自信につながり、さらに努力するという学習面・運動面での相乗効果が生まれる。
デメリット
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本格的な勉強が始まると物足りなさを感じてつまらない思いをするだけでなく、的確な学習スキルが身につかず、学習意欲が低下する可能性がある。
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1年遅れて入園することで、学校を卒業するのが1年遅れ生涯賃金が1年分少なくなる。
レッドシャーティングをしないメリットとデメリット
メリット
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幼児教育費を余分に払う必要がない。(キンダーガーテンクラスであれば授業料は無料。プリスクールやデイケア有料。)
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周囲の子の影響で、年齢/月齢にしては早くできるようになることがあったり、向上心が養われる。
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逆境にも強くなる。
デメリット
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クラス内で一番幼いことから他の児童に比べてできないことが多く長期間にわたって劣等感を抱くことになる。
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勉強で遅れをとり、その差がなかなか埋まらないことから学習面で成功しにくい可能性がある。
そして、4-7歳の子供ADHDは遅生まれの子より、早生まれの子のほうが34%も高いそうです。いわゆる、早生まれだからADHDになりやすいということではなくて、ADHDを疑われ、誤診されやすいということです。
まとめ
娘は日本で初めて幼稚園に通ったころクラス一番の早生まれ、3月生まれの3歳でした。体は小さかったですが、クラスの先生からはフィードバックで娘はなんでもできるから、安心とお墨付きをもらっていました。息子もカナダでは7月生まれの早生まれ組。最近問題行動が少なくなって、家でも怒りのコントロールが前よりできるようになっていますが、学校側で、専門家の診断を仰がれてしまったことがある発達障害をグレーっ子でもあります。
このような点を考えて、早生まれだから、とか遅生まれだからとかだけではなく集団生活を乱さない十分な精神年齢かどうか、精一杯背伸びしたときに頑張れるタイプかどうかを見極めのポイントなのかもしれません。
逆境に強くなってもらったり、向上心が生まれるのは確かにすごい大切なことかもしれませんが、自尊心を持って自然とやる気がでるというのも大切なことのように感じます。
まあ、ここケベックでは制度自体が受けいられない可能性が高そうに思いました。そもそも、あまり推奨していないようです。そのかわり、ケベックは特別クラスを普通クラス以外に設けたり底上げするために方法に尽力してくれています。
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